新入社員のシバです。今回は、「香典(こうでん)」についてのお話です。 お葬式で当たり前のように使われている言葉ですが、実は昔の風習がそのまま名前として残っているんです。 昔は、仏様は“御香を召し上がる”という考え方がありました。 そのため、お葬式の際にはお金ではなく「御香」そのものを持参していた時代があったそうです。なんだか時代の空気が感じられて、初めて知った時は少し驚きました。 現在では、香を持参する文化は薄れましたが、”香典=香の代金”として名前だけが受け継がれています。とはいえ、意味合いは少し変化していて、いまは「ご遺族の負担を軽くする」という相互扶助の気持ちがより強いものになっています。人と人のつながりを感じる習慣だなと思います。 また、香典に入れるお札については、新札ではないほうが良いとされています。あらかじめ準備していたように見えてしまうからですね。ただ、どうしても新札しか手元にない場合は、一度軽く折って使用することもあります。 さらに、宗教によって表書きやマナーが違う点にも注意が必要です。 仏式・神式・キリスト教式では書き方や包み方