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はじめての袱紗(ふくさ)選び|慶弔でのマナーと使い方のポイント
新入社員のシバです。 今日も仏事まわりで知っておくとちょっと安心できることをご紹介したいと思います。 今回は「袱紗(ふくさ)」についてです。 冠婚葬祭の場ではよく聞く言葉なのですが、意外と“ちゃんと使ったことがある人”って少ないのでは…と感じています。 まず、袱紗とはご祝儀袋や香典袋を包むための四角い布のことです。封筒が汚れたり折れたりするのを防ぐためでもありますし、相手への敬意や気持ちを丁寧に伝えるための大切なアイテムです。見た目だけでなく、振る舞いとしても大事なんだと教えてもらいました。 袱紗には大きく分けて「包むタイプ」と「挟むタイプ」があります。 包むタイプは、風呂敷のように金封を包む伝統的な形で、より丁寧な印象を与えると言われています。しっかり使いこなすと、所作まできれいに見えるのが良いところです。 一方で、挟むタイプ(金封袱紗)は、開くとポケットのようになっていてサッと挟むだけで大丈夫なので、私のような初心者でも安心して使える手軽さがあります。 色や柄にも決まりがあって、ここがちょっと迷うポイントかもしれません。 慶事では赤・朱色・金
11月28日


はじめての「開眼供養」って?
新入社員のシバです。 今日は、「開眼供養(かいげんくよう)」 について、できるだけ分かりやすくお話してみたいと思います。まだまだ勉強中ですが…そのぶん、同じ目線でお伝えできればうれしいです。 開眼供養とは、新しくお墓やお仏壇、お位牌などをご準備された際に、僧侶の方にお経をあげていただき、仏さまの魂を迎え入れる大切な儀式のことです。 もともとは、仏像の「眼」を開くところからはじまった考え方だそうで、読経によって“ただの物”だったものが礼拝の対象へと変わる、とても意味の深い場面になります。 お墓のご購入やお仏壇のお迎えは、多くの方が人生でそう何度も経験されるものではありませんので、「いつお願いすればいいの?」「どこまで準備するもの?」など、戸惑われるお気持ちもよく分かります。実際、私も入社して学ぶまでは、開眼供養がどんな儀式なのか全く知りませんでした。 また、開眼供養には宗派による違いがあります。たとえば浄土真宗では「魂をこめる」という考え方自体がありませんので、開眼供養という形での儀式は行われません。そのため、ご家族の宗派を確認しておくことが、スム
11月21日


お仏壇の「三大供養」って?花・香・灯に込められた意味
新入社員のシバです。 今日は、お仏壇にお供えするうえでとても大切な「三大供養(さんだいくよう)」についてお話します。これは“お仏壇での基本中の基本”とも言われるもので、「花・香・灯」の3つを指します。この3つは「三具足(さんぐそく)」と呼ばれる仏具、『花立(はなたて)、香炉(こうろ)、火立(ひたて)』を使ってお供えします。 まず「花」は、仏様の慈愛や忍耐を象徴しています。やがて枯れていく花の姿は「諸行無常(しょぎょうむじょう)」。すべてのものは移ろう、という仏の教えを私たちに伝えてくれます。季節の花をお供えすることで、日々の感謝や祈りの気持ちも自然とあらわれます。 次に「香」。お香の香りには、心を静めて落ち着かせる力があると言われています。仏様の智慧を表し、香りが部屋の空気だけでなく、私たちの心まで清めてくれるように感じます。短い時間でも、お線香をあげると気持ちがすっと整いますよね。 そして「灯」。ロウソクの明かりは、仏様の智慧の光を象徴しています。暗闇を照らすように、迷いや不安を取り除き、正しい道へ導いてくれるとされています。静かに灯を見つめて
11月10日


仏壇に供える枯れない花「常花」に込められた意味
新入社員のシバです。今日は「常花(じょうか)」についてご紹介します。仏壇や祭壇に飾られている、金色の蓮の花のような造花を見たことはありますか? あれが常花です。 常花は、生花のように枯れることがないため「永遠に咲き続ける花」といわれます。仏様への感謝と敬意を表すためにお供えされる、とても大切な仏具です。 仏教において蓮の花は特別な存在です。泥の中から生えても、その泥に染まらず清らかな花を咲かせる姿は、どんな環境でも心を汚さず悟りを開く仏様の教えを象徴しています。まさに「清らかさ」と「強さ」を合わせ持つ花なんですね。 仏壇は、極楽浄土を表すものといわれています。そこに常花を飾ることで、その世界をより美しく荘厳にします。特に金色の常花は、最高の蓮の花をかたどったものとして、お供えにふさわしいとされています。枯れることのない常花は「常住不変」、つまり仏法が永遠であることをあらわしているのだそうです。 また、常花は仏花とは別のもので、基本的に左右一対で飾ります。茎の本数は3本、5本、7本など奇数でつくられるのが一般的です。咲いている花は「現在」、つぼみは
11月3日


仏壇を置く向き、どうすればいい?
こんにちは、新入社員のシバです。お客様とお話していると、「仏壇ってどっち向きに置くのが正しいの?」というご質問をよくいただきます。実はこれ、明確な「正解」はないんです。ですが、昔から伝わる考え方や、お参りしやすい環境づくりの工夫はありますので、今日はそれを少しご紹介します。 まずひとつめは「西方浄土説」。極楽浄土が西にあるという考え方から、お参りする人が西を向けるように、つまり仏壇を東向きに置くという方法です。朝日が差し込む方向なので、お参りの時間が自然と明るく感じられるのも良いところです。 もうひとつは「南面北座説」。これは昔の寺院建築などにも見られる考えで、仏壇が南を向き、北を背にするように置く方法です。日当たりが良く、穏やかな光が入るので、お仏壇の中も明るく保てます。 どちらを選んでも間違いではありません。大切なのは、お参りしやすく、心が落ち着く場所に置くことです。 また、神棚と仏壇を一緒にお祀りしても問題はありませんが、向かい合わせに置くのは避けた方がよいとされています。片方をお参りするとき、もう片方にお尻を向けてしまう形になるためです。
10月28日


数珠の「略式念珠」と「本連念珠」はどう違うの?
新入社員のシバです。今回はお客様からもよくご質問をいただく「略式念珠(りゃくしきねんじゅ)」と「本連念珠(ほんれんねんじゅ)」の違いについて、私なりに整理してみました。 まず大きな違いは、“珠(たま)の数”と“宗派の違い”にあります。 本連念珠は、宗派ごとに正式な形や作法が定められており、たとえば浄土宗や真言宗などでは珠の並び方や房の形にも特徴があります。一方の略式念珠は、宗派を問わずどなたでも使えるように簡略化された形で、葬儀や法要など幅広い場面で用いられています。 珠の数も異なります。正式な本連念珠は、108個の珠を基本とし、二重(ふたえ)になっているものが多いのが特徴です。これに対して略式念珠は、108個を簡略化して22玉や20玉、あるいはその半分の54玉などで作られており、一重(ひとえ)で仕立てられることが一般的です。ただし、宗派や地域によって形や数の違いがあるため、「一重=略式」「二重=本連」とは限らない場合もあります。 価格面では、略式念珠の方が比較的お手頃なものが多く、初めての方にも選ばれやすい傾向があります。本連念珠は、素材や作り
10月21日


盛り塩の意味と置き方の基本
新入社員のシバです。今日は「塩盛り(しおもり)」について、少しお話ししてみたいと思います。 みなさんも飲食店の入口や、神棚の前などで小さな円すい形の塩をご覧になったことがあるかもしれません。これが「盛り塩」と呼ばれるものです。古くから塩には強い浄化の力があると信じられていて、清めや魔除け、さらには商売繁盛の願いを込めて使われてきました。 盛り塩には大きく2つの由来があります。ひとつは神道における「清め」です。塩は神聖なものとされ、厄除けや魔除けの意味が込められています。もうひとつは中国の故事が由来とされるもので、これは「客寄せ」にまつわるお話です。かつて高貴な方を迎える際、馬を留めてもらうために塩を置いたことから、やがて「人を呼び込む縁起物」として広まったそうです。 実際に盛り塩をする場合は、精製されていない天然の粗塩や岩塩が適しているといわれます。専用の「固め器」を使えばきれいな形に整えることができ、固まりにくいときは水をほんの少し加えると安定しやすいです。形は円錐形や八角錐形などが一般的ですが、地域や習慣によって違いもあります。...
10月9日


白木位牌から本位牌へ。四十九日までの準備
新入社員のシバです。今日は「位牌(いはい)」について、私が学んだことをまとめてみます。お客様からもよくご質問をいただく内容で、私自身も入社して初めて知ったことが多いので、同じように疑問を持っておられる方に参考になれば嬉しいです。 まず、葬儀のときに使うのは「白木位牌(仮位牌)」というもので、これはあくまで仮のものなんです。本番の「本位牌」は、四十九日までに用意するのが一般的です。四十九日の法要の際には、僧侶さまに開眼供養(魂入れ)をしていただき、白木位牌から本位牌へ魂を移すことで役目が引き継がれます。 ここで気をつけたいのが、本位牌の準備に少し時間がかかるという点です。 戒名などの文字入れに通常2~3週間ほどかかりますので、余裕を持って仏壇店へご依頼いただくことが大切です。実際に、法要直前に慌てて駆け込まれる方も少なくないそうで…。私も先輩から「早めのご相談が安心につながるよ」と教わりました。 また、宗派によっては少し違いがあることも学びました。 たとえば浄土真宗では、故人は亡くなるとすぐに仏になるという教えに基づき、原則として位牌は用いません。
9月27日


お墓参りだけじゃない?お彼岸の由来と風習
新入社員のシバです。今日は「お彼岸」について、学んだことを少しご紹介したいと思います。 仏教の教えでは、悟りの世界を「彼岸」、そして私たちが日々暮らしている煩悩の世界を「此岸(しがん)」と呼ぶそうです。春分の日と秋分の日は、太陽が真東から昇って真西に沈むので、この世とあの世...
9月18日


秋のお彼岸の過ごし方はどうするといい?
新入社員のシバです。今日は「秋のお彼岸」についてご紹介します。 秋のお彼岸は、秋分の日を中心に前後3日間を合わせた合計7日間のことを指します。この期間はご先祖様に感謝を伝える大切な時間とされ、お墓参りや仏壇へのお参りを行うのが習わしです。...
9月1日


世界三大唐木について
新入社員のシバです。今日は「世界三大唐木(からき)」についてご紹介します。 唐木とは、古来より高級な家具や仏壇、工芸品などに使われてきた銘木のことで、代表的なのが「紫檀(したん)」「黒檀(こくたん)」「鉄刀木(たがやさん)」の三種類です。どれも非常に硬く重く、加工は難しい反...
8月26日


お仏壇のお掃除の基本と心がけ
新入社員のシバです。今日は「お仏壇のお掃除の仕方」についてお話しします。 お仏壇はご先祖さまやご本尊さまをお祀りする大切な場所なので、きれいに保つことはとても大事です。理想は朝の静かな時間帯に行うことですが、無理のない範囲でできるときにされるのが一番です。...
8月21日


お盆提灯をきれいに長持ちさせる出し方・しまい方のコツ
新入社員のシバです。お盆の時期になると、ご先祖さまを迎える大切な役割を担うお提灯。毎年出すものだからこそ、出し方や片付け方を丁寧にすることで、見た目の美しさや耐久性がぐっと変わってきます。今回は、意外と悩まれる方が多い「お提灯の出し方としまい方」のポイントをご紹介します。...
8月10日


自然界の提灯 ほおずきの不思議な役割
新入社員のシバです。日ごとに暑さが増してきて、いよいよお盆が近づいているなあと感じています。お盆といえば、提灯や迎え火を思い浮かべる方も多いと思いますが、今回は「ほおずき」についてご紹介します。 ほおずきは、鮮やかなオレンジ色とふっくらとした形が特徴の植物です。昔からお盆の...
7月1日


お盆の提灯に家紋を入れる理由、知っていますか?
はじめまして。新入社員のシバです。毎日先輩に教わりながら仏壇・仏具の世界の奥深さを学んでいます。 さて、あと数ヶ月でお盆がやって来ますね。お盆と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、ご先祖さまを迎える提灯という方も多いはず。先日、お客さまから「どうして提灯に家紋を入れるの?」とご質...
5月16日
仏事のいろはと心得
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