略式念珠と本連念珠、どう違うの?
- tabuchib
- 16 時間前
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新入社員のシバです。今回はお客様からもよくご質問をいただく「略式念珠(りゃくしきねんじゅ)」と「本連念珠(ほんれんねんじゅ)」の違いについて、私なりに整理してみました。
まず大きな違いは、“珠(たま)の数”と“宗派の違い”にあります。
本連念珠は、宗派ごとに正式な形や作法が定められており、たとえば浄土宗や真言宗などでは珠の並び方や房の形にも特徴があります。一方の略式念珠は、宗派を問わずどなたでも使えるように簡略化された形で、葬儀や法要など幅広い場面で用いられています。
珠の数も異なります。正式な本連念珠は、108個の珠を基本とし、二重(ふたえ)になっているものが多いのが特徴です。これに対して略式念珠は、108個を簡略化して22玉や20玉、あるいはその半分の54玉などで作られており、一重(ひとえ)で仕立てられることが一般的です。ただし、宗派や地域によって形や数の違いがあるため、「一重=略式」「二重=本連」とは限らない場合もあります。
価格面では、略式念珠の方が比較的お手頃なものが多く、初めての方にも選ばれやすい傾向があります。本連念珠は、素材や作りが丁寧である分、やや高価になります。
選び方のポイントとしては、略式念珠なら素材や色味などを好みで選んで問題ありません。本連念珠を選ぶ際は、自身の宗派に合った形式を確認しておくと安心です。
私自身、入社前は「数珠はどれも同じ」と思っていましたが、調べてみると宗派や意味によって奥深い違いがあることを知りました。
見た目だけでなく、そこに込められた祈りの形を知ると、数珠を持つことの大切さも少し感じられる気がします。
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