お仏壇の「三大供養」って?花・香・灯に込められた意味
- tabuchib
- 11月10日
- 読了時間: 2分
新入社員のシバです。
今日は、お仏壇にお供えするうえでとても大切な「三大供養(さんだいくよう)」についてお話します。これは“お仏壇での基本中の基本”とも言われるもので、「花・香・灯」の3つを指します。この3つは「三具足(さんぐそく)」と呼ばれる仏具、『花立(はなたて)、香炉(こうろ)、火立(ひたて)』を使ってお供えします。
まず「花」は、仏様の慈愛や忍耐を象徴しています。やがて枯れていく花の姿は「諸行無常(しょぎょうむじょう)」。すべてのものは移ろう、という仏の教えを私たちに伝えてくれます。季節の花をお供えすることで、日々の感謝や祈りの気持ちも自然とあらわれます。
次に「香」。お香の香りには、心を静めて落ち着かせる力があると言われています。仏様の智慧を表し、香りが部屋の空気だけでなく、私たちの心まで清めてくれるように感じます。短い時間でも、お線香をあげると気持ちがすっと整いますよね。
そして「灯」。ロウソクの明かりは、仏様の智慧の光を象徴しています。暗闇を照らすように、迷いや不安を取り除き、正しい道へ導いてくれるとされています。静かに灯を見つめていると、不思議と心が穏やかになります。
ちなみに、この「三具足」は最も基本の形ですが、他にも「四具足」「五具足」「六具足」「十一具足」といった形式もあります。宗派や地域、家ごとのしきたりによっても少しずつ違うので、気になる方は店頭でお気軽にご相談ください。
日々のお参りの中で、この「花・香・灯」に込められた意味を少し意識してみると、お仏壇の前で過ごす時間がより深く、穏やかなものになると思います。






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