掛軸にも使われる「緞子」ってどんな織物?
新入社員のシバです。
今回は、仏具や掛軸などで目にすることのある「緞子(どんす)」についてご紹介します。
緞子とは、「繻子(しゅす)」という織り方を基本にして、さまざまな文様を織り出した織物のことです。繻子という言葉もあまり聞き慣れないかもしれませんが、表面がとても滑らかで、上品な光沢がある織物です。身近なものでは、帯や袱紗などにも使われています。
緞子には正絹やレーヨンなどが使われ、仏事の世界では掛軸の表装にも用いられています。掛軸というと、つい中央に描かれた仏様や文字に目がいきますが、その周りを彩っている布地も、実は掛軸全体の印象を決める大切な部分なんですね。
以前は、金糸などを使った「金襴(きんらん)」が多く使われていました。金襴は華やかで豪華な印象があり、お仏壇の中でも存在感があります。一方、最近では落ち着いた色合いの緞子を使ったものが主流になってきています。
緞子は光の当たり方によって文様がさりげなく浮かび上がるため、派手すぎず、それでいて品のある雰囲気があります。近年のお仏壇はシンプルなデザインや落ち着いた色合いのものも増えているため、そうした空間にも合わせやすいのだと思います。
私も入社するまでは、掛軸のまわりの布にこれほど種類があるとは知りませんでした。掛軸を見る機会がありましたら、ぜひ表装の生地や文様にも少し注目してみてください。







コメント